当店で5年程前に耳かけ型補聴器をご購入いただいたお客様ですが、コロナ渦でのマスク生活によりお使いのタイプでの煩わしさを感じているとの事で、新たに購入を検討する参考として、今回約3週間、既製耳穴型補聴器とオーダーメイド耳穴型補聴器の比較をしていただきましたので、今後補聴器のご購入を検討されている方の参考になればと思いご紹介いたします。
【70代 女性】
現在、RICタイプ(小型の耳かけ型補聴器)を両耳に使用。
まだしばらく続くマスク生活の中で、現在の補聴器だとマスクの紐に引っかかってしまい
落としそうになったりと煩わしさを感じている。
【聴力データ】 右・・・〇 左・・・×
【既製耳穴型補聴器】
シグニア補聴器 Silk 1X
形や大きさの違う耳栓を、お耳に合わせて装着して使う既製タイプの耳穴型補聴器。
試してみた感想としては・・・
装用時は、圧迫感は感じずつけていてとても楽。最初に耳栓のサイズをいくつか試してから使用していただきましたが、咀嚼時などに少しずつ抜けてくることがあったとの事。
聞こえ方は、今使用している違うメーカーと違う為、少し違和感があったとお話がありました。
ただ、アプリを使用して音量などを調整出来るのは便利だったとの事。
【オーダーメイド耳穴型補聴器】
リサウンド補聴器 KE4CIC-W
耳の型を採取して作成する完全オーダーメイドの耳穴型補聴器。
試してみた感想としては・・・
聞こえはとても良く、本体にボタンが付いているのですぐに音量調節出来るのは、アプリを使うよりも手軽で良かった。
耳の型を採って作成している分、咀嚼音や自分の声のこもり感が少し気になったとの事。
【異なる耳穴型補聴器を試してみて思った事】
今回、既製とオーダーメイドの耳穴型補聴器を試してみたことで、それぞれのメリットやデメリットを理解する事が出来ました。
既製の補聴器に関しては、装用時に圧迫感は少なく自然な感じであったが、耳栓のサイズや形にバリエーションはあるが既製品で合わない場合もあり、その際はやはりオーダーメイドの補聴器が選択肢に入ってくる。アプリでの音量操作などは、スマホの画面を見ながら操作が出来るので見やすく、どのくらいの音量かが分かるのは利点でしたと。
オーダーメイド補聴器については耳にフィットしている分、こもり感などは気になったが、一定期間の作り直し可能期間があるとの事で、よりこもりにくい形にしてもらえれば解決出来るのではないか。本体についているボタンは、最初は装用する時に押してしまっていたが、慣れれば問題なく自分で装用しながら押して使い分けていたので便利でしたとの事。
総じて、既製とオーダーメイドの耳穴型補聴器でどちらも共通して良かった点は、やはり補聴器を付け外しする際にマスクやメガネを気にしなくてもいいところ。耳掛け型だと、どうしても煩わしさがある場面でも快適に使用する事が出来ましたと。
【おわりに】
自身の体の一部となる補聴器。
ぜひ1度お試しください。