9月7日 日本橋にて開催されたフォーラム
今回は演者の音声をロジャーを通して聴こうという取り組みも。
私はフォナックのスリムという補聴器を装用して会場のロジャーから講演を聞きました。途中、補聴器を外して聴いてみたりしたのですが、やはり補聴器をつけたほうがくっきり聞き取れてメモを取りながら楽でした。
今回は4名の先生方がお話をなさってくれました。
聴力レベル30-40dBあたりで認知症のリスクが増大する。
認知機能の低下リスク群(70~84歳)時に補聴器を介入することにより48%認知機能の低下を抑制された。
認知症のコストは病院受診時1回あたり4000円から2万円。年間では在宅だと219万円。施設だと353万円
難聴と死亡率については、重度難聴1.5倍 聾1.6倍
成人1863人対象(51%女性)を対象とした研究では、補聴器をずっと使っている人の方が死亡率が低い。難聴フレイルに悪影響を及ぼし死亡率が高い。中等度難聴で自覚がない方ほど認知機能低下する。
雑音下聴取の低下例では認知症になる確率が高い。
認知症予防のための生活習慣
①適度に体を動かす
②お酒は飲みすぎない
③まわりの人たちとつながる
④幸せに生きる
⑤前向きに生きる
⑥美味しいものをバランスよく腹八分目に食べる
⑦質の良い眠りの毎日
中年期からの聴力低下は認知機能低下や認知症の危険因子である。
聴力低下は社会的孤立の観点からの重要である。
補聴器等により聴力低下を抑制することが認知機能低下の軽減につながる。
聴力低下を伴う認知症のコミュニケーション能力を向上させる方法として、補聴器の使用がある。
補聴器は文字通り聞き取りの改善により言語的コミュニケーションにも改善が期待できる。
一方、認知症では補聴器使用の装着継続率が低く、認知症でも使いやすい補聴器が求められる。
難聴の自覚がありながら医師に相談するのは約4割。少ない受診率である。年のせいだ仕方がないではない。加齢性難聴という疾病である。認識が不足している。
今年1月から認知症基本法が施行されている。
各自自体でも補聴器の助成金を出すよう取り組みもしている。